【報告】12/8(火) オンライン活動報告会開催

2020年12月8日(火)、企業や旅行関係のご担当社様に向けて「オンライン活動報告会」を開催しました。
昨年は東京で報告会を実施しましたが(2019年の報告会の様子)、今年は感染症対策のため、完全オンライン開催へ変更し、仙台の会場からお届けしました。

※この行事は、「東日本大震災現地NPO応援基金 JT NPO応援プロジェクト」のご支援により開催いたしました。

「震災から10年 伝承活動を支える力」「震災から10年 被災地視察学習の可能性」の二つのテーマで、岩手・宮城・福島で震災伝承活動に取り組む3名の理事と共同代表、事務局長が発表・クロストークを行いました。
師走の忙しい時期の開催となりましたが、32名の企業、旅行業関係者の方が参加してくださいました。
ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

クロストークでは以下のようなテーマで、議論が交わされました。

  • ネットワーク組織の必要性
  • コロナの影響と対応、オンライン導入状況と課題
  • 行政との連携、資金等の課題
  • 震災学習プログラムの受け入れ

特に、コロナ禍での「オンラインによる伝承活動」は、企業や旅行会社からのお問い合わせも増えており、今回のクロストークでも、意見交換が行われました。

「オンラインで受け入れると、実際に現地に来なくなるのでは?」という懸念について、登壇者からは、「学びたい、旅をしたい、という欲が消えるわけではない」「コロナ収束後にも来てもらえるように見せ方の工夫をする必要がある」といった意見が挙がりました。
難しい状況が続くものの、オンライン導入がなければつながることのなかったお客様も多いことや、事前学習としての活用可能性の広がりなど、希望もあります。
一方で、現地開催よりも人手が必要になる場合もあり、費用面での理解を求める意見もありました。

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3県の伝承活動の具体例、全体的な現状や課題について知っていただくとともに、ネットワークで語り部や伝承団体が連携することの意義をお伝えし、ご参加の企業ご担当者様や個人の皆さまに、ご協力やご参画を呼びかける機会とさせていただきました。

今後も、広域にわたる東日本大震災被災地が全体として、災害から命を守るための学びの場になっていくように、企業や旅行関係の皆さまとも連携を強化していきたいと思います。

 

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