全国の教職員対象「311被災地視察研修」を実施しました/21都府県38名が参加、東日本大震災の学校被災現場の知見と教訓を共有しました

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東日本大震災の復興・伝承・防災への素朴な疑問

よくあるご質問

これまでの15年間にいただいた東日本大震災の復興・伝承・防災に関わる疑問について、説明させていただきます。

東日本大震災からの復興について

  • Q.東北はもう復興したのでは?
    多くのご支援をいただいたお陰で、岩手・宮城のハード整備はほぼ完了したと言われていますが、「心の復興」と呼ばれた心のケアや、復興方針に掲げられた「ハード・ソフトの組み合わせによる逃げる事を全体とした地域づくり」、原子力災害への対応は、完了したとは言い難い面があります。
    日本赤十字社が東日本大震災から15年、国民の意識・行動について2026年2月に公表した調査結果によれば「おおむね完了している」が49.7%(596人)で最多。以下順に、「あまり進んでいない」が39.4%(473人)、「全く進んでいない」が7.5%(90人)、「既に完了している」は3.4%(41人)でした。

  • Q.東日本大震災は、能登の復興など次の災害では役に立っていないのでは?
    緊急支援期の協働を活かす仕組みはある一方で、被災された方々にとって、地域にとっての復興を進めてゆくための必要な施策は不十分とは言えません。
    2037年まで個人から徴取されている復興特別所得税は、東日本大震災の復興施策の財源として設置されたもので、能登半島地震等の復興に使うことはできません。
    日本赤十字の調査によれば、東日本大震災と同程度の地震や災害が仮に起きた場合の、自身の対策や備えにについて「対策できていない」と回答したのは69.2%(830人)であり、国民一人ひとりへの対策が進んでいるとは言い難い状況です。

  • Q.原子力災害からの復興は大変そうだが、電気代が高騰しているし原子力発電も必要では?
    原子力災害からの復興について、3.11メモリアルネットワークとして短い表現で回答できる状態になく、2025年9月に開催した福島交流会では、「語りづらさ、伝わりづらさ」をテーマとしています。その中で、福島の土壌の「あなたの町での受け入れ」を想定してみる事や、誰もがそれぞれの立場で共感的に向き合うことが提案されており、これからも皆さんと共に向き合いながら災害を語り続けてゆけるとありがたいです。

東日本大震災の伝承について

東日本大震災を踏まえた防災について

  • Q.防潮堤の復興整備により、東日本大震災の被災地は安全になったのでしょうか?
    2022年に岩手県・宮城県から公表された津波浸水想定は、東日本大震災の実績浸水エリアよりも広がっています。また、2011年8月の復興基本方針では“「逃げる」ことを前提とした地域づくりを基本に、地域ごとの特性を踏まえ、ハード・ソフトの施策を組み合わせた「多重防御」による「津波防災まちづくり」を推進“することとされており、ハードだけでなくソフト面の防災の取組も必要です。
    参考:岩手県 最大クラスの津波浸水想定
    宮城県 津波浸水想定の設定公表について

  • Q.東日本大震災を学校の防災教育に生かすにはどうしたらいいですか?
    多くの学校が東日本大震災の被災地での修学旅行を取り入れていただいており、私たちが2025年に調査した28の伝承団体・29の伝承施設の100%から「来訪者の意識や行動を変えるのに東日本大震災の語り部は寄与する」と回答を頂いていることから、「語り部」による体験学習をおすすめいたします。また、全国の教職員向けの被災地研修もご評価をいただいており、教職員の方々に被災地にお越しいただくことが防災教育の推進につながっております。
    東北まで足を運んでいただくことが難しい方々へも、オンラインの語り部震災漫画、講演などでの東北の事例を学ぶ機会をご利用ください。

災害で命が失われない
社会を目指す

私たちの理念である「災害で命が失われない社会を目指す」に共感し、全国で1,000人を超える方々が広域伝承連携メンバーとして参加しています。

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