【報告】岩手・宮城・福島各県でネットワーク交流会開催

2021年度は、岩手・福島・宮城の各県で「ネットワーク交流会」を行いました。
3.11メモリアルネットワーク全体での取り組みの他にも、県ごとに交流を深めることを目的に、昨年度から始まった取り組みです。

※これらの行事は、「東日本大震災現地NPO応援基金 JT NPO応援プロジェクト」のご支援により開催いたしました。

2021年11月20日(土) 岩手ネットワーク交流会
岩手県の体験型震災学習 事例発表会
2021年11月27日(土) 福島ネットワーク交流会
「復興祈念公園について、私たちのできること」
2021年12月13日(月) 宮城ネットワーク交流会

 

岩手ネットワーク交流会
「先生方向け!岩手県の体験型震災学習 事例発表会」

開催日時:2021年11月20日(土)15:00~17:00
会場:オンライン(Zoom)
発表者:岡本翔馬(桜ライン311/311MN理事)
    伊藤聡(三陸ひとつなぎ自然学校/311MN理事)
    神谷未生(おらが大槌夢広場/311MN理事)
    岩手県内の小中高校の先生方

チラシPDF

「震災学習を取り入れたいが、何をすればいいのかわからない」という学校教育現場の声にお応えする、というコンセプトで、岩手交流会を開催しました。

陸前高田・釜石・大槌で活動する3名の理事による自団体の体験型震災学習の紹介と、併せて、過去に各団体のプログラムに参加したことのある学校の先生方による体験談をご発表いただきました。

Zoomによるオンラインで開催し、教育関係者や一般の方に幅広くご参加いただき、今後教育により力を入れたい、児童生徒や被災地外の大人にも聞いてほしい、といったお声をいただきました。

 

福島ネットワーク交流会
「復興祈念公園について、私たちのできること」

開催日時:2021年11月27日(土)14:00~16:00
会場:東日本大震災・原子力災害伝承館 研修室(福島県双葉町)
発表者:除本理史氏(大阪市立大学)
    木村紀夫氏(大熊未来塾)
    里見喜生(311MN理事)
    中川政治(311MN理事)

告知ブログ

第1部では「民間から考える原子力災害考証~現場からの報告」として、大阪市立大学教授/公害資料館ネットワークの除本理史氏と、3.11メモリアルネットワークの里見理事より、「今後求められる原子力災害の伝承」「原子力災害考証館の事例」をご紹介いただきました。
第2部では、3.11メモリアルネットワーク中川理事から石巻南浜津波復興祈念公園の事例紹介、木村紀夫さんから大熊町での構想について話題提供をいただきました。
帰還困難区域・中間貯蔵施設を含む大熊町で検討されている町の復興公園整備については、「30年中間貯蔵施設地権者会」会長の門馬好春さんにもお話を伺いました。

会場・オンライン参加の皆さまとともに、「祈念公園」のこれからを考える時間となりました。

 

宮城ネットワーク交流会

開催日時:2021年12月13日(月)15:45〜17:00
会場:みやぎ東日本大震災津波伝承館 思い致す場(宮城県石巻市)
発表者:池田純氏(宮城県震災復興・伝承課震災伝承班)
    佐藤翔輔氏(東北大学 災害科学国際研究所)
    中川政治(311MN理事)

チラシPDF

宮城県の震災伝承のご担当者さまより「みやぎ東日本大震災津波伝承館における取組等について」、3.11メモリアルネットワークから「宮城県内における伝承活動の連携事例」の話題提供を受けました。

その後、参加者が3人組になり、(1)「みやぎ東日本大震災津波伝承館」を活用した連携企画のアイディア(2)宮城県内の個人・団体・施設の活動がより活性化するためのアイディア(3)宮城県で震災伝承が持続していくための人材育成のアイディアの3つのテーマで、意見交換をしました。

初対面・久しぶりに会うメンバー同士で話し合い、「ディズニーランド化」「困りごと官民情報共有」「伝承館の開放」「学校教育との連動」「避難誘導体制の確立」などのユニークなアイディアをまとめ、最後に共有されました。

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12月の宮城ネットワーク交流会では、会場の熱気が強く感じられ、「色々な考えが出し合えて良かった」「グループワークの時間が足りない」という感想も多く寄せられ、対面でざっくばらんに話し合う時間が求められていることを実感しました。

コロナウイルスの感染状況を注視しながら、今後も継続して、地域ごとの交流の機会をつくってまいりたいと思います。