【報告】10/31(土) 福島ネットワーク交流会開催

10/31(土)福島県の理事・会員さんが中心となり、初めての「福島ネットワーク交流会」が開催されました。

感染症対策で少人数に限定し実施となりましたが、福島県内の方はもちろん、岩手や宮城、千葉から15名の方にご参加いただきました。

午前中は、9/25にオープンした双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」を視察しました。
この日初めて入館したという方も多く、語り部さんのお話をきいたり、展示を見学したりして、思い思いに過ごしました。

視察後、伝承館のエントランスにて

 

午後からは、富岡町のホテル蓬人館に移動し、交流会を行いました。

はじめに、今回の企画を担当した、いわき市で伝承に取り組む里見喜生さんから、交流会の趣旨説明がありました。

里見さんは、2018年12月から3.11メモリアルネットワークの理事を務める

「それぞれの9年8ヶ月の思いや活動を共有しあって、子孫の世代まで伝えるという同じ志を持つ仲間として、横のつながりを作る機会にしたいです。嬉しい時は分かち合って、辛い時は励まし合える関係になれれば良いなと思います。」

 

まずは、お互いのことを知ろう!ということで、グループでじっくり自己紹介を行いました。

その後、この日視察した「東日本大震災・原子力災害伝承館」の展示について、意見交換をしました。
実際に見てみて、良かったと思うところ、悪かったと思うところ、こんなものがあったら良いと思うものを紙に書き、共有し合いました。

周辺地域や施設との連携やスタディツアーがあると良い、原発立地地域の歴史や住民の声を伝える展示がほしい、写真撮影できるようにしてほしい、高齢者が休憩できるスペースがほしい…等々、民間で震災伝承に取り組む立場から、具体的な意見が出されました。

今回、日々語り部として活動する方、本業の傍らで伝承に取り組む方、今後伝承に関わりたいという方…様々な状況の方が参加してくださいました。
地域や立場を超えて、お互いの良さを生かしながら、ともに未来へ伝え続けるためにはどうすれば良いか。
被災した各地で遺構や伝承施設の整備が進むなか、民間の伝承主体と行政機関や施設の協働のあり方を、今後も考えていきたいと思います。