宮城県女川町 等

田村 孝行さん

明日は我が身として、いのちの大切さを共に共有する事が肝心
【プロフィール】
七十七銀行女川支店の行員だった息子の田村健太さんが、同僚11名とともに支店屋上で3.11の津波の犠牲になった。自身もサラリーマンであったことからも、企業の管理下で息子が亡くなってしまったことに疑問を感じ、夫婦で活動を開始。個対個で草の根で伝え続け、つながりを少しずつ強めていく。2019年11月に一般社団法人健太いのちの教室を設立。
伝えていること

田村孝行さん・弘美さんのご夫婦は、当時25歳、七十七銀行女川支店で勤務していた息子の健太さんを3.11の大津波で喪いました。
企業管理下での犠牲でした。

田村さんご夫婦は、2012年に女川町での伝承活動を開始。
事故・災害遺族とも連携しながら「企業防災」の観点で、人命優先、事前の備えをしっかり行える企業のあり方を伝えています。


女川町を訪れた子どもたちと田村さん。

 
 
全国各地で講演することもあります。
企業・組織・大学生向けに「大切な命を守る企業防災・組織防災」の講演、小中学生には「いのちの授業」として、お話しをしています。

犠牲を「しかたない」で済ませず、同じ失敗を繰り返さない。それは、これから社会に出る学生たちにとっても、大切な学びとなります。

***

東日本大震災から10年が経ち、被災地を訪れる人は年々減少しています。
しかし、「今からが正念場。やめるわけにはいかない」と、田村さん。「結果はすぐには出なくても、次の世代へ伝え続ける使命がある」。

「渡された命のバトン・精神のバトンをしっかり渡せるように」と、2019年11月に一般社団法人健太いのちの教室を設立しました。


松島町につくった「健太いのちの農園」で収穫した野菜を手に。

 
 
最近は、コミュニティスペース設置や「健太いのちの農園」での野菜づくり、またコロナ禍の中でもオンラインでの発信に積極的に取り組んでいます。

悲しみを力に変えて。健太さんの命は生き続けています。

 

お問い合わせ先
お問い合わせ先 一般社団法人 健太いのちの教室
所在地 〒987-1304 宮城県大崎市松山字松山220番地1
※活動の拠点は女川町です。「健太いのちの農園」とコミュニティスペースは松島町にあります。
電話番号 090-8928-5483
E-mail tamuken@ark.ocn.ne.jp ※@は半角にしてお送りください
URL https://kenta-inochiclass.com/
関連リンク