【報告】企業団体向け広域研修が本格スタート/5月16-17日に日本損害保険協会・加盟社の視察を実施しました
企業団体向けの広域研修の受け入れを強化する一環として5月16-17日、日本損害保険協会職員と協会加盟社社員を対象に1泊2日の日程で、震災被災地の視察を実施しました。
日本損害保険協会から大知久一専務理事をはじめ7名、協会加盟の大手損保企業8社から13名の計20名が参加。以下の行程で、ネットワークと連携している語り部・伝承活動に触れ、震災の教訓とともに被災地の現状と課題に思いを深めました。
【初日5月16日金曜日】
10:00仙台発→女川町「健太いのちの教室」田村孝行さん・弘美さん夫妻の語り→石巻市大川小震災遺構「大川伝承の会」佐藤敏郎さんの語り→南三陸町戸倉地区・戸倉小被災避難ルート視察→南三陸町防災対策庁舎視察→南三陸町いりやど・元副町長遠藤健治さんの講話(いりやど泊)


【2日目5月17日土曜日】
8:10発→陸前高田市復興祈念公園と伝承施設視察→同施設セミナールーム「おらが大槌夢広場」代表神谷未生さんによるワークショップ→気仙沼市大谷海岸防潮堤計画変更の視察→気仙沼市杉ノ下慰霊碑視察→気仙沼市向洋高校震災遺構「けせんぬま語り部ネットワーク」の案内→石巻市門脇小震災遺構視察→3.11メモリアルネットワーク拠点「MEET門脇」で被災職員阿部任の語りと総括→18:15仙台着解散

企業向けに、七十七銀行女川支店の行員13人犠牲、岩手県大槌町役場での町長以下幹部犠牲の背景と教訓を考える内容を取り入れ、被災時の組織の指示と個人の判断の在り方、職場の安全配慮義務の要点を共有するとともに、震災伝承の前線に立つ語り部や団体の実情にも理解を深めていただきました。
参加者からは「現地に行って話を聞かないと分からない(報道や書籍に接しただけで分かった気になってはいけない)ことがたくさんあることを痛感した。特に、組織や周囲の人々との関係、情報量のバラツキなどがある状況下で、一見当たり前とも思える「人命を中心に置いた意思決定」をとっさに行うことがいかに難しいのか、多くの語り部から同根のお話を伺い、強く認識を改めた」「防災啓発事業を担う立場として、何のために当事業が必要なのか、当事業を担うことの矜持を改めて意識することができた」「自社の防災対策について、毎年避難訓練をしているのに、詳細を全く把握していないことに反省しました。社内に戻ったら確認しようと思いつつ、現実には日常業務に追われてしまい、未だ確認できていません。やはりすぐには変われませんが、今回の研修の気づきが日々埋もれていかないように気をつけます」といった振り返りがあり、14年経過後の震災被災地訪問の意義を再確認していただきました。
日本損害保険協会の視察研修は、3.11メモリアルネットワークの活動に共鳴した協会の申し入れを受け、企画、実現しました。3.11メモリアルネットワークは今後、企業団体向けに、福島も含めた広域での被災地視察研修に力を入れてまいります。オーダー型で企画提案させていただきますので、お気軽にご連絡ください。